演算子と式の評価
足し算を行う時は「+」プラス記号を使用しますし、引き算を行う時は「-」記号を使いますが、Javaでこれらの加減乗除を行う際も、「+」や「-」の記号を使います。これらの記号のことを「演算子」(operator:オペレータ)と予備ます。
演算子と式の評価 目次
1.演算子とは
算数で足し算(加算と言います)する時は、「1 + 1」のように加算数と被加算数を「+」記号で繋ぎますが、Javaで加算を行う時も全く同じで、加算数と被加算数を「+」記号で繋ぎます。
■加算する時の書き方
算数では、 1 + 1
Javaでは、 1 + 1
このように、加算を表す記号「+」のことを「演算子」と呼びます。他にも、減算を表す「-」もありますが、乗算と除算は少し書き方が違います。演算子は沢山存在しますが、中でも基本的なものについて一覧にします。
演算子の種類 | 説明 |
---|---|
+ | 加算演算子 |
– | 減算演算子 |
* | 乗算演算子 |
/ | 除算演算子 |
% | 剰余算(余りを求める) |
= | 代入演算子 |
package pac01; public class HelloWorld { public static void main(String[] args) { int intHensu1; intHensu1 = 1 + 1; intHensu1 = 1 - 1; intHensu1 = 1 * 1; intHensu1 = 1 / 1; } }
2.計算式の構成
Javaでは、先ほどの例のように「intHensu1 = 1 + 1;」という風にソースコードを記述しますが、この「」の中身を「expression:式」と呼びます。一見すると数学と良く似ています。この式がどのように構成されているか分解してみると次の様になります。
オペランド 演算子(オペレータ) オペランド
式は、どんな複雑であっても、全てこのオペランドと演算子の2つで構成されています。上記の例だと、
という風になります。最初は、「intHensu1」と「1 + 1」がオペランドで、「=」が演算し(代入演算子)になります。そして、右側をさらに分解して「1」と「1」がそれぞれオペランドになり、「+」が演算子になります。
この時、演算子を囲むオペランドの内、左側を「左オペランド」、反対に右側を「右オペランド」と言います。
3.式の評価
ソースコードとして記述した式は、Javaによって命令文として解釈されて実行されますが、この解釈されることを「式の評価」(evaluation)と言います。先ほどの例のように、一回で評価しているように見えても、実際には少しずつ分解しながら式は評価されています。
実際のところは、式を分解して一番細かいオペランドになってから順番に評価されることになります。その時に、オペランドを評価した結果は一つのオペランドになり、次の評価がされることになります。これを図で表すとこんな感じです。
今回の場合、代入よりも加算が先に実行されていますが、それは偶然ではなく、ちゃんと理由があります。演算子には優先順位が付いていて、優先順位の高いオペランドから先に評価されるルールになっています。
次回は、演算子の優先順位について説明したいと思います。
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