変数の名前の付け方

前回変数の宣言と代入について説明変数名に利用できる文字には決まりがあります。今回はその変数の名前の付け方について説明します。

変数の名前の付け方 目次

  1. 識別子とは
  2. 識別子の書き方のルール

1.識別子とは

変数は、宣言する時に必ず名前を付ける必要があります。これはプログラマが自由に命名できるのですが、この名前のことを「識別子」と言います。識別子に使える文字には限りがあり、半角英数と一部の記号です。

識別子に使える文字は以下です。
A B C D E F G H I J K L M N O P Q R S T U V W X Y Z
a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z
_ $ 0 1 2 3 4 5 6 7 8 9

記号は「_」アンダーバーと「$」ドルマークのみで、これ以外の記号を使うとエラーになります。

識別子に使用できない文字

2.識別子の書き方のルール

識別子に使用できる文字に制限がありますが、識別子自体の書き方にもルールがあります。

2-1 数字から始まってはいけない

識別子の先頭の1文字に数字は使用できません。必ず、英字か記号(「_」か「$」)である必要があります。2文字目以降は数字でもOKです。

識別子を書く時のルール

2-2 英字の大文字と小文字は区別される

英字の大文字と小文字は区別されるので、大文字で変数を宣言していた時に小文字で指定するとエラーになります。

英字の大文字と小文字は区別される

2-3 Javaの予約語は使えない

予約語とは、その名の通りJavaで予め定義されているキーワードのことで、例えば今までさんざん出てきている「public」「class」「int」などが予約語です。

予約語には以下のものがあります。(一例)
package public private class static void int double float char など多数

これらの予約語は、当然Java独自に決められた処理が存在しますので、識別子として使用するとおかしくなるので使用できません。ちなみに、予約語はEclipseのエディタ上でフォントの色が赤紫になっています。

なお、これらの予約語は基本的に全て小文字です。ですので、上でも書いた通り大文字と小文字は区別されますので、予約語であっても大文字小文字を入れ替えたら識別子に使用できます。

予約語でも大文字小文字が違えば使用できる

但し、非常に分かりづらいので予約語をそのまま使うのは止めましょう。使うなら、変数名の頭に型名を付けるとかなら逆に分かりやすく良いと思います。

変数名の頭にデータ型を付ける

たかが名前、されど名前ということで、変数の名前にはできるだけ気を遣い、一体何を表しているのかを他の人が見ても分かるように工夫しましょう。短ければ良いと言うものではないです。多少長くても良いので誤解することなくハッキリと分かる名前を付けることが好ましいです。

One Response to “変数の名前の付け方”

  1. ひろよし より:

    ありがとうございます。

    変数名に予約語は使えなく、変数名の前に略語を使えば使用でくるのですね。

    例えば int_5 のような予約語の後にアンダーバーと数字を組み合わせると使用でくるのでしょうか?

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